- 高校生の息子が勉強しなくなった…
- このまま放っておいてもいいの?
- どうしてうちの子は、真面目に勉強しないの?
- 勉強をやる気がなくて、イライラして見ていられない
- ホンネで話したいだけなのに、いつの間にか口論になってしまう、、
大学受験を控えてそろそろ本気で勉強してほしいのに、全くその気がない息子にイライラが募っていませんか?
「本人がその気にならないとしょうがない」と、放っておくつもりなのに、いつまでもダラダラとスマホ三昧の姿を見せられて、つい、余計な一言が!!!
しかし、親の話は、まさかのスルー(涙)
その姿を見ると、腹立たしいやら、情けないやら、、、、どう関わっていくといいのか途方に暮れてしまうことはありませんか?
こんな時、親はどうすればいいのでしょうか。
「見守る」「放っておく」と言っても、どうしても気になってしまうから、親は悩むのではないでしょうか。
程度の差はあるでしょうが、子どもを持つと学力・勉強・進学の問題 は、親なら誰でも気になるもの。私ももちろん気になりました。
おかん塾には、毎年、勉強しないでスマホ三昧の高校生の子どもにどう接したらいいか、多くのお母さんが集まります。
で、親が悩んでいるのは単に「スマホ三昧」ではありません。「本来やるべきことやってない」からモヤモヤするのです。
そして、もう一つ、本当に心配しているのは、彼らの「勉強へのやる気のなさ」や「態度」なんですよね。
- 「勉強しなさい」と言っても、全くする気配がない
- いつも不機嫌で「やる気が出ない」と言っている
- 「どうせわかってくれない」と言われる
- 「やる」と言っているが結局「やらない」。約束を破っても平気
やる気を喪失しながら、のほほんと生きている子どもを見ると、子どもの将来の事も心配になってくる。
「自分の関わり方が悪かったかな」と思いながらも、じゃあ、親としてどう手を出せばいいのかわからずに、悩んでいるのです。
そして、子育てについての悩みは、例えばSNSやAIで情報を仕入れても、ほとんどの人が「ピンとこない」のは、日常生活とあまりにもかけ離れているから。
毎日の生活の中で、じゃあ、こんな時に具体的にどうやったらいいのか?という改善のイメージができないのです。
子どもに勉強をさせる方法はない?もう、あきらめるしかない?
いえ、ちょっと、待ってください〜
親がホンキになれば、まだできることがあると言いたい!
もちろん、親に「できる事」と「できない事」があります。
だからこそ、その見極めをご自分でつけながら、
その場しのぎにならないやり方で、
親としてできる効果的な関わり方をやっていきませんか?
あらゆる情報が手に入る時代だからの困惑
子どもに勉強をムリにさせようとすればするほど、逆効果になること、もうあなたも気づいていると思います。
言えば言うほど逆効果になる時、いったい何が、親子のコミュニケーションを阻害しているのでしょうか?
他の誰でもない、最も大切にしたい我が子へ寄り添うためには、何が必要なのでしょうか。ここが分からないから、改善できないのだと思います。
おかん塾でおすすめしているは、親自身のスタンスや関わり方を学び、コミュニケーションを徹底的に見直すことです。
子どもの心が健やかに育つために、基盤となるのは「心の通い合う家庭環境」です。
わたしたち親が心底願っているのは、子どもが主体性をもって、自分の人生の課題に取り組む姿勢と能力を身につけることのはず。
ただ、子育ての「常識」がどんどん変わっていく今は、色々な価値観が混在していますし、親としても自信が持てずに迷ってしまうんですね。
夫婦で考え方が違う、なんて言うこともよくありますが、その時にどうしたらいいかわからないまま、行き当たりばったりの子育てが繰り広げられています。
私も、日替わりメニューの様に優しいお母さんや厳しいお母さんなど、色々なタイプのお母さんを演じていた頃があります(←遠い目・・)
あらゆる情報が一瞬で手に入り、自由があふれる現代だからこそ、親が本当に大切なものを見極める力が問われます。
その事が、結果的に親の負担を増してしまっているのかもしれません。
高校生の子どもが勉強をしなくなり、やる気がなくなり、成績が下がってきた時に、それまでの親子関係が変わってきます。
例えば、中学生までは「あなたの好きに生きていいのよ」と言っていたのが、進学して勉強しなくなった途端に「なぜ勉強しないの?」「やらないと遅れるよ」などと、子どもを動かそうと躍起になってしまいますよね。
親としても気持ちに葛藤や矛盾、迷いが起こってしまうので、当然の事。ですが、自分の本当の気持ちを整理しないで、つい、不安や恐れなどもそのままを口にしていると、子どもは、良くも悪くも、親の言葉に親が思うよりはるかに敏感に親の想いを感じ取っています。
親の言葉は子どもの「自己概念」にものすごく影響を与えます。そして、不安を煽られたり、脅されたりするのと同じぐらい、子どもがイヤがり、堪えるのが、
親の矛盾した態度なんですね。
言ってることがコロコロ変わったり、
下心ミエミエだったり、
コトバと本音が裏腹だったり、、、
親としての「理想的な態度」と垣間見える「本心」とのギャップが、実際には子どもの心を追い詰めていることは、実はあまり知られていない事実です。
かと言って、親も弱みのある一人の人間ですよね…
ここが子育ての一番のツラいところなのです。
思春期の子どもが勉強への「やる気」や「主体性」を失ってしまう理由の一つが、「評価される環境」だと思います。
これは、私も心理学を学んで分かったことなのですが、よく「子どもを評価して」「子どもを褒めてあげましょう」と言われますね。ですが、子どもを「褒めて勉強させる」ことについては、大きな注意点があるんですね。
高校生の子どもの勉強へのやる気が急に無くなる場合、それまで、家庭や学校で、子どもを「褒めて」「評価」して勉強させられてきたという事例がほとんどなのです。
「勉強させられてきた」というと「子どもを強制した覚えはない」「無理強いしたことはありません」「自分で進んで勉強していました」と言われそうですね。ですが、その根底にあったものは、親の期待に添えたり希望通りに動くと「よっくやった」「エライぞ」と褒められ、親の期待に添わないことは「ダメだったね」「どうしてこうなったと思う?」「ちょっとゲーム控えようか」と評価を与えなかったり反省を促したりしていませんでしたか?
つまり、親は子どもをうま〜く誘導してきたつもりかもしれませんが、子どもから見ると、それらはすべて「褒めたり制限されたりして外からのコントロール」されていたものに該当します。
親の「外からのコントロール」によって勉強させられてきた子どもは、いつも、与えられる賞賛や評価、成果により、モチベーションを保ってきたと言えるのです。
ただ、それでは「やる気」に限界がくるのです。
主な理由は以下の通りです。
- 勉強は徐々に難しくなる。
勉強すれば「成果」が出る時はいいが、勉強しても思ったように「成果」が得られなくなる。
頑張っても頑張っても「成果」が得られない場合、やる気を「成果」だけにたよっていた場合は、必然的に次第にモチベーションが下がってしまう
- 親や先生の評価や承認が一貫性を保つことはとても高度な技術が必要で難しい。
同じように勉強しても、評価される時と評価されない場合ができる。褒めたり褒められなかったり、矛盾が生じる。
なので、結果的にこどもは評価を期待してもそれが得られず、理不尽に感じたり裏切られたと感じたりしてやる気を失う。
親や先生の評価によって「勉強してきた」(←「勉強させられてきた」)子どもは、自分の意思により主体的に勉強してきた機会を与えられていません。
自律心が育っていないまま、逆に依存性を高めてきた子どもは、人の目が気になり、時に動けなくなったりします。
親の褒めコトバは、本来、思春期から大人に向かう子どもに少しずつ育っていてほしい主体性、内側からのやる気や、自己コントロール力を育つのを妨げてしまうことがあるのです。
これ、ほとんどの親が見落としています。
なので、子どもの主体性を育てていきたいと思うなら、子ども自身が主体性を取り戻すよう接し方を変えることを全力でおススメしたい!!!!
子どもはもう強制されたくないと思っています。でも、だからと言って自分をコントロールする力もまだ育っていませんから、全く見放して欲しいのではないのです。
なので、ここは子どもをコントロールしない方法で、子どもの自己コントロール力を促す接し方に、コミュニケーションを見直すのがベスト。
もともと、子どもはみんな頑張りたい!と思っています。
自分の中にある嫉妬、焦り、モヤモヤ、不安を自分で気づき、認め、否定しないで見つめる事ができ、未来への欲求に自分で気づくと、今どうすればいいのか、その答えを自ら考え出す力を持っています。
つまり、問題を解決していく力は、その人の内面から育っていくのですが、その力を促進する為には、「親の力」が必要なのです。
誰から強制されるわけでなく、子どもが自分で自分にスイッチを入れる時に出るパワーは本当にすごいですよ!
親にできることがまだあるはずです。高校生の息子のやる気を育てるために、親が学んで関わり方を効果的なものに変えていくことを提案したいです。
子どものやる気を殺がないために
子どもの心が落ち着き、前を向き、やる気を取り戻すためには、それを支える親子の信頼関係と信頼が伝わるコミュニケーションがとても大事です。
親はハッキリ言って、あれこれ言い過ぎです。
「勉強しなさい。塾は?大丈夫なの?」
「スマホばっかりやってるから勉強できないんじゃない?」
「今のままでは浪人よ。知らないわよ。」
「大学くらい行かないと、苦労するわよ。」
こんな風に言っていませんか?これでは子どもはいつまでたっても本気で勉強する気になれないかもしれません。
この「言い方」では「親から責めらている、非難されている」としか思えず、「自尊心」が傷ついてしまいます。
勉強問題を話し合うために、勉強問題を話し合える親子関係を築いてきたい。
その為には、子どもの親への信頼を回復する必要がありますが、まずは親自身がこのことについてよく考え、向き合っていこうとする姿勢が必須だと感じます。
2、親の「強制」を感じさせない対話力に必要なのは「訓練」
親子関係は、長い期間をかけて、今の状態が作られています。
問題が表出してきたのは、「今」かもしれませんが、ここに至ってきたのは、今までの色々な問題が絡み合っているはず。
なので、お母さん自身も今まで悩んだ末に色々試してきて、身動きが取れなくなっていて、かなり窮屈そうなことが多いです。
「わかっていてもできない」「知っているけどいざとなるとムズカシイ」と感じているのは、訓練していないから、または訓練が足りていないからです。
親子の関わり方は、料理やスポーツと同じく、「技能」そのものです。
そのうえ、人との関わり方は、ほとんどの人が自分の親から無意識レベルで受け継いできて、深く沁みついています。
なので、関わり方を変える事は、かなり意識しなければ、抜け出すことは難しいのです。
だからこそ、親の関わり方を変えるのは「訓練」が有効なんですね。
たった一言が変わるだけでも、本当に子どもの反応がガラリと変わってきますよ。
もちろん、取って付けたようなコトバやテクニック的な関わり方はNGです。
自分の心からのメッセージこそが、子どもの心に届きます。だからこそ、裏表なく自分の言いたいことをストレートに伝えられるようになったお母さんたちは、親子関係が劇変しています
高校生でも母親のコトバの影響は大きいです。
親子喧嘩で子どもも消耗してませんか?
大切なエネルギーを親子喧嘩で使ってしまって、肝心な勉強に手が付けられなくなってしまっていたら、それは、もったいない〜です(泣)
親子のエネルギーをムダに消耗してしまうと、本当に親子ともに疲れ果ててしまいますからね。それは避けたい~
思春期の子どもには、いわゆるココだけの付け焼刃的なものは一切通用しませんから、覚悟を持って体得するのがおすすめです。
「たった一言」でバシッと子どもの心に届くコトバが言い切れるよう、理論と実践を学んでおくことは、慌てずに子どもと対話して親子関係を改善していくためにはとても有効ですよ。
親子の修羅場を子どもの将来へのステップと変えるのは、子どもへの真の愛情のある親だからできることだと思います。