私は、子どもと日常的に関わる生活をしていた時に、ふと「意味もなくイライラしている自分」に気づくことがありました。
結婚し、子どもを授かり、気づけば3人('◇')ゞ 気づくと、「私、笑っていない(-_-;)」不機嫌な自分を発見しました。
ま、子どもを産んだ時点で「自分とは違う人を育てる」ことになるわけですから、必然的に「思い通りに行かなくなること」が多くなりますよね。
ですが、子どもを産むとは「そういうこと」ですから、そのことを、実感として落とし込み、引き受けていくだけです。
よくある悩んでも仕方ないところで悩んでるケース
①過去の出来事について悩む
今までのやり方について、悩んでいる。 「あの時、〇〇を選んでいたら」みたいな悩み。
←コレは、結構あるあるバターんです。 あの時、なぜ、こんなことをしてしまったんだろう??? って、悩まれている方がおられます。
悩みというより、後悔ですね。 時間が巻き戻せないか? を考えてしまうのだと思います。 でも時間を巻き戻すのは無理! ですよね。 でもずっと引きずっておられます。
②どうしたら、自分の思う通りになるか? 詳しく言うと学校へ行くようになるか? とか勉強するようになるか? とか。 いい方法を探しているけど、どうにもならなくて、でも諦めきれずに悩んでいる
←コレはもう、親の支配下ではダメだとわかっているのに、その考え方をやめられない、という方です。 今までのやり方にこだわってしまう方です。
今までのやり方では限界があるとわかっているのに、それに気づいていないか、気づいていても無視しているか、気づいていないフリをしているのではない? というケースもあります。 子どもの抵抗を感じていながら、見て見ぬふりです。
もしかしたら、まだ、何とかなる? と、考えているのかもしれません。
③自分が悪いと言いながら、グルグルとマイナス思考を抜け出せずに悩んでいる
←子どもが悪いの? でも、子どもは悪くなくて、きっと、私の接し方が悪いんだと思う。 そう、私が悪い。 でも、どうして良いのかわからないし、だいいち、あの態度はないんじゃない? あれはひどい。 何を考えているのかわからないわ。 本当にどうなってんだか! アイツ、なんてヤツだ! あ、また子どもを責めてしまった。 やっぱりこんな私はダメだ。 ひどい母親ね。 どうしてこんなにダメな母親なんだろう・・
みたいなケース
【参考記事】子どもを怒る事に罪悪感を持つとかえって逆効果になると思う理由
④「わかっている」と言いながら、やっぱり、「なぜ、子どもは言うことを聞かないのか?」純粋に疑問を持つケース
「私だったら、そんなことはしなかった」「フツーは少なくともこうするよね」これは、子どもの行動について、自分とは違って当たり前だし、自分には納得や理解できない事があることが、どこか腑に落ちていないと、「問題行動」の原因を探りたくて仕方ないのかなと思います。
まあ、この他にもいろいろなケースがありますけれど、みな、どうやって親子の信頼を取り戻したらいいのかわからずに、迷子になっているのかなと感じます。
疲弊する本当の原因は違うところにある
親の気持ちとコトバ・行動がピッタリ合っていないと、子どもの心に届かないのです。
なので、あなたがホンキで親子関係の根本解消を目指してくのなら、どこが悪かったんだろう?と考えるのではなく、
子どもの自分から成長したいというエネルギーをうまく引き出せるように、親の愛情のエネルギーの向きのズレを整える
自分の本当の気持ちがコトバとズレることを理解して、率直な自己表現を意識する
ことを考えるのが得策です。
子育てに第一に大切なのは、コトバなのですが、コトバ以上に、その人の尊厳・心・心構え、どんな気持ちであるかも大切で、ここをかみ合わせていくことが、実際の対話力をきたえることになります。
違っていいことを理解することが出発点
子育てとは、千差万別。親の関わり方や具体的な対話力に「原理や法則」はありますが、「こう言えばOK」みたいな模範解答みたいなモノなどはありません。
ケースやシーン、タイミングなどを見計らって、その時々で自分でベストな方法を自分で考えて、自分でやっていかなくちゃいけないのです。
でも、こんなに苦労する子育てですが、アッサリと子どもに接していて、「なんか違う!」「肝っ玉が据わってる」と感心してしまう、「子育て上級者」みたいな人もいますよね。
何もしていない様なのに、なぜか子どもはイキイキとしている。
こういう人は、「子どもを育てること」「人間関係の育み方」などが、デフォルトベースでしっくりときているのかもしれませんね。
これは、
例えば、「計算問題がパッと解けないよ〜」と悩んでいる人へ、その悩みを「なんで自分は〇〇さんみたいに、ササッと解けないんだろう?」と悩んでいても、解決しないのと同じです。
必要なのは、問題集を解く!練習する!訓練する!ことです。
悩むのはほどほどにして、自由と自律の訓練をはじめよう!
子どもには、自ら伸びたいという、根源的な欲求があります。
子どもは、何も自分勝手な事ばかりをしたいと思っているわけではありません。他人に貢献した時や、困難に打ち勝った時に、自尊心や自己価値感は大きく満たされますし、それも子どもが欲していることです。
この、強い欲求を満たしながら、親の欲求も満たしてもらう。対等で尊重し合う親子関係に必要なのは、自立と自由です。
ここを作っていくための、訓練なのですよ。
理想的な親子関係をあなた自身が築いていくために、これから進むべき一歩に意識を集中させましょう。
できない事で悩んでも仕方ありません。
悩んでもどうすることもできないことがあります。
過去の事なんて、どうしようもありませんし、将来のことも、残念ながら、おそらく誰にもわかりませんよね。そして自分以外の人になる必要もありません。
子育てについて、いろんな方法を学んできた方の中には、「あるべき親の姿」に自分を照らし合わせている方も多いです。
でも、それだけでは、なかなかうまくいかなくなるのは、どちらかが、どこかでムリをしているからだと思います。
そもそも、子育て本を書いてる方は、子育ての上級者ですからね。心理カウンセラー、元学校の先生、教育学者、心理学者など、高い経験値の方が書いていることの中には、ハードルが高いと思うことが多いのは、子どもに接する時の「当たり前」のレベルが違うからだと思います。
そういえば、以前の受講生さんで、こんな感想をぽつりと言われる方がいました。
子どもを産んだ病院に置いてあった「こどもへのまなざし」は、とても素晴らしい本だと思ったのですが、それをやろうとしてもできない自分が苦しかったんです。でも、親業を学んだら、真逆の事が書いてあって、私はとても救われました
おかん塾でお勧めする道は、初心者コースの道のりなのです。