Sさんからお問い合わせがあったのは、2016年2月でした。
長男(高3)は不登校を経て通信制へ転校。高校卒業を目前として進路が決まらない息子さんへどこまで関わればよいか?親としてどう関わればよいか知りたいとのこと。そしてご自身も機能不全家族で育ったなど、癒されない想いを抱えておられた様子でした。
高校3年で3月卒業予定。中学2年の二人息子。長男は一月から通信制高校に変わったが、進路が未定。ただやりたかったダンススクールには通い始めた。浪人して大学行くというがあまり真剣さがない。次男は膝の故障のためサッカー部をやすみがち。学校も行きたくないということが多くなった。
長男の進路先を決めるのにどこまで親が関わればよいのか?また、どのようにかかわればよいのか?_次男は膝が、痛いのにサッカーを休めないことにイライラしているので、親としてどう関わればよいのか知りたい。また親業は人間関係全般に役立つ技術なので、今後、仕事にもいかしたい。
私は機能不全家族で育ちました。まさに私が息子と同じ18歳のとき私は深い闇の中にいました。そして悩み続けていました。あんな苦しみを息子に味あわせたくないために、頑張ってきたのに、どこかで何かが間違っていたのか?
そんな自問の毎日です。
私には妹が一人いますが、一人暮らしで私が親代わりです。
妹は今でもうつ病で深い闇の中にいます。だから妹と同じになるのではと、不安でたまりませんでした。
親業はほかのどんな仕事より尊くて難しいのに何も指針になるものもなく、手探りで、いろんな子育て法があり、あふれる情報の中で混乱し悩んでいる親たちのなんて多いことでしょうね?
真剣に学びたいと思います。
来週からは7年ぶりに仕事します。とても忙しくなるけど頑張ります。
やりたい事や勉強したいことがいっぱいです。
浦入様
こんにちは。親業講座でお世話になりました〇〇です。2ヶ月間お世話になりました。
長男のことで悩み、どのように接していたらよいのかわからなくなり、手探り状態で、行動や対応に迷いがあり、私自身の生き方もわからなくなっていたようです。
わかっていたのは、「自分が変わらなければならないことと、子供のありのままを受け入れる。ということだけ。」でも、どのように変わるのか?自分は自分のことを、このままでもいいと思っているのに。
子供のありのままを受け入れるってどういうこと。ほとんど一日中家にいる子供はOKだと受け入られるのか?
わからないことだらけでした。
カウンセリングを受けたり、本を読みあさったり、不登校引きこもりに関するブログもたくさん読みました。
しかし、どれもこれだと言うものに出会えません。焦りばかりが募りました。
いったい本当のところは何なのか?答えばかりを求めていたように思います。
浦入先生のところは4人で先生が一人という少人数であり、本当に密に関われた事がよかったと思います。
24時間で教わった事は自分の思いをいかに伝えるか?という部分が一番大きいです。
人間とはどういう欲求を持った生き物なのか?からはじまり、だから相手をコントロールしないで、こちらの思いを伝えるには、どうしていけばよいのか?を学びます。
私は今の今まで、そんなことは知らないで、あなたメッセージばかりで自分の気持ちを伝えて、聞き入れてもらえないと「これだけ私が相手に心を裂いて話しているのに」と不満ばかりでした。
そして相手を傷つけた事さえも、気づいていないのです。
しかもその相手は自分のなりより大切な家族であったりするのです。
本当に悲しい話です。
でも親業ではそのような自分も責めてはいけません。と教わります。
自己受容の大切さです。
縁あって親業に出会えました。
講座を受けたからといってすぐに子供の状態が劇的に変わる事はありません。
しかし自分の気持ちは確実に楽になりました。「人間だから完璧ではない。間違っていたとか、知らなかったことに気づいたら学べばよい。そして自ら変わればよい。」ということです。
確かもっと子供が小さい時にこの学びに出会えていたらよかったのに。と思う気持ちはありますが、私は私でこの学びが謙虚に受け入れられる時期が今なのだと。感じています。
子供が小さい時では、こんなややこしい事考えて話なんてできるか。と思って挫折していたに違いありません。
だから子供がもう大きくて手遅れかも。と考える人でも、今この時期が自分の学びの時期だと思って、自信を持ってはじめてもらえたらいい。と思います。
まだまだ始まったばかりです。しかも親業はシンプルで当たり 前の事なのですが、長い間の習慣で身についた自分の癖を直すのは、思いのほか大変で、自分一人ではできません。幸いに浦入先生が継続して学べるようにいろいろ考えてくださっていますので、先生と、他の受講生の方とともに学ぶ事ができると思います。
私事になりますが、昨日は長男が(こちらがお願いしていないのに)愛犬にご飯をあげてくれてました。今までなかった事です。
そんな小さな出来事に喜びながらちょっぴり幸せを感じられます。
そして、自分の人生を深く考えるようになります。
子供がいてるからできない。と思っていたことは口実で、実は挑戦する事への不 安や恐れのいいわけだったりします。
親も子離れの時期に来ていたのです。
また、自分と自分の親の中での関わりにも深く関係していることに気づいてきます。
今息子の姿は自分の姿でもあったりします。だからすごく奥深く、感動さえ覚える時もあるのです。
世の中には子育てについての本や情報はあふれています。そしてその情報に振り回されている人間がいます。すぐに不登校が解決するとか。
子供が親の思い通りに育ってくれる。とか・・・・。それらは真実であって真実でないことがわかります。
つまり答えは一人一人違っていて、しかも自分自身で見つけていくものだからです。
親業では答えを見つける道具を学んで、実践して、答えを自ら出す。というものなので、ある意味大変ですが本物だと思います。
以上になりますが、親業を学んだ感想を書かしていただきました。H28.07.31
長男は、まあ毎日というわけでないようですが、時々休むこともありますが・・・・・「でももう大丈夫なんじゃない」って思える。というか、私は、「もうそこまで心配できません。」っていうのが本音です。私に何か吹っ切れたものがあったようです。
母親だから、息子のこと心配してないなんてダメだ。
母親だけが、息子のこと救えるのではないか。
母親だから、息子たちの事ほっといて、自分のやりたいことやっている
自分に罪悪感を感じていた。
母親であり、妻であるからをある意味いいわけにして、自分の人生を真剣に生きることを後回しにしていたと思います。
子どもを愛する自分と、自分の人生を生きる自分。
育ち合いサロンに一緒に学んだ同期の仲間とともに 出席出来たことうれしく思います。あれから、また大きな気づきがありました。 息子がまた、また、動かなくなり、私の内心は穏やかではありませんでした。ウン十万払ったのに?でもやっぱり行けないのか?行かないのか? そんだけ稼ぐのがどれほど大変なことか、息子は理解しているのか?そんな打算的な思いが、心を支配しつつありました。 そして、まさに9月5日の夕食準備中、私はいらいらしていて、息子と言い合いに なりました。その、内容については詳しくは書きませんが、最後に息子が、 「それだけお金がかかってるやから、予備校はいくよ。もう19歳なんやから、 それぐらいの事は解っているから。」でした。 そして、また2,3日たってから、息子はまた予備校に行き始めました。また、いけなくなって、家にこもるかもしれない。 でももういいんじゃないのか? 息子のペースでやってくれれば。 どんな事があっても「でーん」と構えてやれる親になろう。 親がいなくてもきちんと自立できる人間しなくては。という思いと, 投資したお金は無駄にしたくないという思いに 執着していた、私でした。人一倍人のことを気にしてしまう息子。下の子のように上手に甘えられない。 自己表現が下手。不器用で要領よくできない性格。でも、いいではないか! 私自身も浪人の経験があるし、人生における挫折は決して悪い事ではないと解っていたのに。私の浪人時代もいろいろあったよね。初めて異性とのつきあいがあり、思い悩んでいたっけ。 何日も勉強なんて手につかなかったよ。それでも、四国を出て都会に出たかった。親元を離れて 何でも自分で経験したかったんだね。 世間知らずだったよ。いっぱい、いっぱい、いっぱい失敗したよ。姉妹関係を含め人間関係もいろいろ悩んだよね。 20代前半なんてまだまだ、親におんぶに抱っこだったよね。 親が元気に働いてくれていたから、私は好きな事して、好きな人と結婚して好きなようにしてきたんだよね。 だから息子も大丈夫なんだよ。たとえ今回も思いが遂げられなくても、 そんな事たいした事、ないんだよね。 私も苦しんでいる息子を受け止めるだけの度量が備わっているんだよ。 自分でそれに気づいてなかっただけ。 だから何にも心配いらないんだよ。話は変わりますが、私の親の自慢できるところは78歳、母は75歳になるまで、現役で商売してたことです。 最後の後始末は、私がする羽目になって、私は約1年3ヶ月にあまり、ものすごい経験をすることに なったけど、無事にその役目を終えられた事は私の大きな宝物です。その時のことは、ここでは書き切れないけど、一つだけ、よく覚えてます。 父がまだ会話が出来るとき、「みんな健康で仲がよいのが一番」と父が言ったことでした。今、私の役目は、息子がどういう決断、行動しようが、受け止められる親になること。 明日から、家族が健康で仲良くいられるよう、私が出来ることをしよう。 まずは元気よく「よう、おはようございます」かな・・浦入様、10月また、親業の再受講出来ることを楽しみにしてます。
返信遅くなりすみません。上級講座があったのが、10月、11月あれから半年たつのですね。
報告が遅れましたが長男はこの4月に大学生になり毎日2時間近くかかる大学まで通っております。
2月の大学発表の時、私は「明けない夜はないんだな。」としみじみ思いました。
どこを受けるのかまでノータッチで、私の内心は(今年もどこも受からないかも知れない。しかし、自分の進路だけは、自分で切り開いてくれるしかない。もしダメでも、本人がどうするか決めることだ。)でした。
長男は、すべて自分で決め自分で実行していたから、合格発表後、私が息子に声をかけたのは「どこ行くの?第一志望だったの?よかったね。おめでとう!」とあっさりしたものでした。
自分の子供といえども、別人格、別の人生を歩んでいる、別人間。
彼がどんな選択をして、どんな人生を歩もうとしていても、彼の自由であり、私の人生には関係ないことである。
私は私で自分の人生を楽しんでいる。
ただ、彼が私の大切な存在であることに変わりは無く、彼が助けが必要な時はいつでも、手をさしのべられる存在でありたい。そして、彼の人生が幸せであってほしい。
それは、望みではなく、祈りのような気持ちでした。
明けない夜はない そのコトバを私も噛みしめさせていただいています。
祈りのような気持ちを胸に、彼の人生を信じ、彼の人としての尊厳を冒さずに接してきておられたのですね。
一見、何もしていないように見えるけれど、その奥に、どれだけ気持ちを強くして心の境界線を侵さないことに心を砕いてきたか。
こころから敬意を表します。