
この近くの西宮市立西宮高校に通っていました。
西宮高校は、今では阪神間でも有数の進学校となっています。
私は過去に2回、講演会にお邪魔させていただき、親と子のコミュニケーションの秘訣をお話しさせていただきました。
一筋縄ではいかないのが、思春期の子育て。その場しのぎでのやり方は容赦ありません。
だからこそ、知っておきたい「思春期の地雷を踏まないコミュニケーションの心得」について、お話しましたよ。
子どもを「変えよう」と思ってるわけじゃないけど、、、
本当はただ、うまく関わりたいだけ。できることなら、ガミガミ言わずに済ませたいし、信頼関係を壊したくもないと思っています。
それでも現実は、注意や指示が増え、気づけば関係がギクシャクしていく。
このとき多くの親が選ぶのは、
「もっと良い言い方を学ぼう」
「もっと効果的な方法を探そう」
という方向なのです。
でも、ここにひとつ見落とされがちな視点があります。
人は、変えられようとした瞬間に、無意識に抵抗するという事実です。
子どもはとても敏感です。
親の言葉がどれほど正しくても、その奥に
「思い通りにしたい」
「コントロールしたい」
という空気を感じ取ると、心を閉じます。
これは反抗ではありません。
自分を守る自然な反応です。
人は誰もが、自分の行動は自分で決めたいと思っています。
変えない子育てが子どもを変える
では、子どもを変えようとしなければ、何が起きるのか。
親が「正す役」「動かす役」をやめた時、初めて、親子の関係性の質が変わります。
評価や誘導ではなく、代わりに
「あなたの感じていることを知りたい」
「あなたの考えを聞かせてほしい」
という親の想いや姿勢が前に出てくる。
このとき子どもの内心で起きているのは、
ホンネを言ってもいいのか?
ホンネを言える自由があるのか?
です。
安心であること、そして自由であることがわかって初めて、子どもは受け身から主体へと動いていきます。
不思議なことに、
・口うるさく言わなくなる
・先回りして指示しなくなる
・結論を急がなくなる
ただそれだけで、子どもの行動が少しずつ変わっていくことがありますよね。これって、皆さんウスウス気づいているんと思いますが、これこそ人の心の原理です。
なぜなら、人は本来
理解されていると感じたときに、自分の行動を見直す力を持っているからです。
ありのままに「受容」されていると実感できて、思考が動き始めます。
これは放任でも、諦めでもありません。
親が「やること」を放棄するのではなく、関わり方のポイントを変えるという選択です。
子どもを変えようとしない。
でも、関係そのものを丁寧に扱う。
その積み重ねが、親子関係を育てて、結果として子どもの行動を変えていきます。
この愛の循環が、親自身の在り方も変えていきます。
「変えない子育てが、親子を変える」
これは理想論ではなく、人と人の関係が持つ、ごく自然な力です。
親子関係は、ずっと続くから