2005年。
親業の講座に初めて参加した時、わたしの悩みのタネは二男(当時3歳年少)のこだわりの強さでした。
気に入らないことがあると、すぐにメソメソ。そのくせなんでも自分でやりたがる。
その情けない泣き顔を見ると、わたしの喉の奥がムラムラとむかついていくのがわかり、感情を押し殺すのに必死の毎日でした・・・。
その日の夕食はスパゲティ
3歳なのに、大人と同じ扱いを望む二男のために、大人用の大きな皿に半分くらいの量を盛り付けて出していました。
初めは機嫌よく食べているのですが、そのうち量が少なくなって、フォークに絡まりづらくなります。
「うっうっうっ・・・たべられない・・・」
また始まった~~~(イライラ)
ああ~~~助けて~~~えーい ヤケクソ
「フォークでクルクルして食べたいのね。」
聞き方って、こんなんでいいのかな?
絡まりやすくなるように、スパゲティを端によせてあげたら、
「おかあさんが触ったら あかん。」
(じゃあさっさと食べてよ~~~)←ガマン。忍。
「じぶんで食べたいのね。」
ぎこちないセリフ。これ以上は口にチャック。
せっかくの受講。お金もかけてる。無駄にするか~~
あれれ?どうしたの?
「このお皿に入れてたべる。」
食器棚から自分で小皿を取り出して、移し変えて食べています。
またクルクルできて、嬉しそうな横顔。
うっそー あの泣き虫君が、自分で小皿に入れ替えて食べると 考えたなんて。
今まで さっさと食べさせようと あの手この手の苦労は なんだっだの?
その日は寝るまで とっても素直でいい子だった二男。
衝撃の展開。”聞くこと” の効果が まだ実感できていないわたし。
不思議な体験でした。