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幼稚園に「体操服で行きたくない」と泣き叫ぶ時、本当の理由はそこじゃないかも?

幼稚園に「体操服で行きたくない」と泣き叫ぶ時、本当の理由はそこじゃないかも?

私は男の子を3人育てましたが、それぞれに「むずかしさ」を感じたなと振り返ることがあります。

 

何が「むずかしさ」だったかというと、結局は「意志疎通」が上手くできなかったということです。


子ども達が、幼稚園時代、小学校時代、中学生、高校生と、まあ、色々と葛藤を体験してきました。特に二男はやりにくいと感じました。

一番つらかったのは、2歳から3歳ぐらいにかけて、よくわからないところで「泣く」「わめく」「ぐずる」「イヤだと言う」などいつもメソメソとしていた時です。

 

子どもって、コトバに出すことと、本当の問題がズレていることがあるようなのですが、私には何がそんなにイヤなのか?サッパリわかりませんでした。


当時の私は、コミュニケーション力も乏しく、彼の成長をうながすような「受け止め方」も知らなかったので、途方に暮れておりました。

幼稚園で体操服で行きたくないという子ども

  

我が家の子ども達は私立の3年保育の幼稚園に通っていました。

 

登園したらすぐに制服から体操服に着替えます。ただし、新入園児は着替え時間を短縮するため、4月中は体操服で登園することになっていました。

 

ですが、二男は 「体操服で行きたくない」 と言うのです。2つ年上の年長組の兄のように「制服で登園する」 と言います。

 

これには困りました。

担任の先生が、二男のために、通学ノートに体操服のシールを貼るよう工夫してくれました。私は、先生へ申し訳ない気持ちが溢れてきましたが、二男の気持ちはよくわかりませんでした。

毎朝、「なんで制服はダメなの?」と、メソメソ泣く二男の不満を聞かされ続けて、母親としてどうすればいいかわからず、ヘロヘロになってました。


「いっそ、制服で 通わせようか???
別に悪い事じゃないし。。。」


そんなことも真剣に考えました。

そして、待ちに待った5月のGW明けの「
新入園児も制服での登園が開始される日」。


これで文句はないだろう!と 思いきや、予想に反し、二男の機嫌はよくならなかったんですね。グズグズと、今度は別の理由を言い始めました・・。(どんな理由だったか、もう忘れましたけど。。)


え???

なんで???

よくわからないことは原因探しが始まる


「体操服で行きたくない」と言っていたのは、実は本当の問題ではなかったんだ。。。。

そう思うと「もしかしたら、幼稚園に入れたのは失敗だったのかな」と、私の頭の中では、あれこれと「原因さがし」が始まりました。


1月生まれの 二男は まだ3歳になったばかり。2歳上に兄がいて、1歳10ヶ月下に弟がいます。間に挟まれた彼がぐずるのは、明らかに 愛情不足(?)←つまり、私が悪い?


それとも、ただの甘やかしの生の、根性不足(?)←つまり、彼が悪い?


いつも、グジグジ・メソメソ、泣き顔の情けない二男の顔を見ると、もう何とも言えない情けない気持ちになりました。

「男の子やろっ しっかりせい 」

一発叩いたくなるような衝動を持つと同時に、自分が母親失格であると責められているような、すごい苦しさを抱えました。でも、今更、幼稚園を辞めさすわけにもいきません。

「これでいいのかな?」

不機嫌な二男に、どう対応したらいいのかわからないまま、

「これでいいんだ・・」

自分にいっぱい言い訳しながら、 幼稚園に 通わせていました。


どうしたらいいか?は「その場しのぎ」になる

 

こんな時はたいてい、


幼稚園に行かせる方がいい とか、
幼稚園には行かせない方がいい とか、

親としてどうすればいいのか?って、そんな風に考えがちです。私も
、二男が ”機嫌よく幼稚園に行く” ために、「私が彼に何をしてあげたらいいのか?」それだけに関心がありました。


でも、本当の問題は、それでは解決しないのです。
結局、二男の「幼稚園嫌い」の本当の原因は、制服ではなかったからです。

 

この時に、単に「どうすればいいか」だけで考えると、必ず別のカタチでまた何らかの問題が出てきます。


だけど、じゃあ根本解決のためには一体どうしたらいいのかってことを、私たちはほとんど知らないまま母親になるんじゃないかなと思うのです。

もちろんわたしも、具体的にどうしたらいいのか、全くわかりませんでした。でも、子どものどこか不機嫌だとはわかるので、とても後味が悪いのです。


  1. わからないまま、自分なりに「エイヤー」って、どこかで線引きして決める
  2. だけど、スッキリしない。どうしようもなく苛立つ
  3. そしてそれは、怒りとなり、二男へ向けらる(あんたのせいで、、、、、みたいな気持ち)
  4. イライラ〜。ガミガミ〜

1から4へ延々とくり返し


で、結果的に悪循環が繰り返しになってしまったような気がします。


大切なのは「行動」よりも「ココロ」に注目すること


それから、偶然「親業」に出会いました。

息子たちのココロの根っこを育てる方法を学んでビックリ!ああ、そこなんだ〜と、目からうろこがポロポロとこぼれるようでした。

そこで、

「なんで幼稚園に行きたくないの?」

「なんで体操服じゃダメなの?」

「どうしたら、幼稚園にいくの?」


と言うコトバも、自分なりには彼の心情を汲んで言っていたつもりだったんですが、それらのコトバは一旦やめて、とにかく習った通りに、

「ああ、体操服では行きたくないんだね」


と、丁寧に心をこめて言ってみました。


なぜなら、それらはすべて二男の問題、、、とは正直行きませんでしたが、とにかく「習った通り」にしようと思いました。


初めは、私の言い方は少々ぎこちなかったと思いますが、そこは私よりも100倍純粋で素直な子どもたち。


効果はすぐに出ました。

子ども心の声を、親としてどうやって受け止めてあげるのかがわかると、そこからは、ムッチャラクでした!


それからも、彼らの心を常に満たしてあげている方法をおうちで実践することができたので、
大きな問題が起こらなかったのです(小さな問題はたくさんありますが)


二男への心配な気持ちをどう対処したらいいのか随分悩んだ私でしたけど、二男も私も「ヘンじゃない」とわかり、それだけですごく自信が持てました。


あの時、知らないままではどうなっていたかと思うと、正直怖い。


きっと、二男を理解することができず、かといって自信も持ちきれず、悪い方へ悪い方へ思い込んでいくだけの状態がつづいていたのかもしれません。



親がラクになると子どももラクになる

なぜ、あんなにしんどかったんだろう?

子どもの幼少期のしんどさをふと振り返ってみると、単に「体力的」なしんどさでなく、「精神的」なしんどさの方が多く感じていたような気がします。

それって、私が一生懸命にあれこれと二男の機嫌をとることが、二男の感情を逆なでしていることに自分でもウスウス気づいていたから、その、泥沼に入り込んいく感じが、とってもしんどかったんだと思います。


親って、子どもを幸せにすることに全責任を感じてしまって、そのことでかえって親子関係が縛られてツラくなることがあります。


私の場合は、それまで、いつも情けない表情をして、メソメソ泣いていた、当時3歳の二男でしたが、私が「コトバ」を変えた途端にみるみる元気になり、表情が明るく変わっていきました。


親業を学び出して、むしろ、言いたいことを言うようになったので、時々はカミナリ〜〜みたいにムッチャ怒る事もあって、優しくなくなったんですが(笑)。


母親のコトバって、ものすっごく影響力があるんだなあって、感じました。


おかあさんの為にがんばりたい気持ちを、子どもはみんな持っているんから、ちょっとしたコトバのコツを知ってるだけで、愛のエネルギーで子どもの心を満タンに満たすことができる。

二男がどんどん落ち着いて、自信を付けていったのか目がキラキラ


本当に輝きだして、ビックリしましたよ〜〜

子どもの問題行動は大切なココロのSOSだから

その後、元気に幼稚園に登園するようになった二男ですが、実はもう一度、行き渋る時期がありました。


夏休みが明け、9月に入ったある日、「幼稚園にいきたくない」と言い出したのです。


その時は慌てずに対応することができました。


彼は、体育会の練習が嫌だったようです。残暑の残る9月の園庭での練習がおもしろくなかったのでしょう。通っていた幼稚園は、体育会でピラミッドをつくるような、超体育会系の幼稚園。急に先生の声が厳しくなっていたことも、彼の行き渋りの原因だったようです。

私は、彼の話を丁寧に聞きながら、一日だけ「お休み」をして二人きりでじっくりと過ごすことに決めました。

次の日は二男は黙って通園しました。


「オモシロくない幼稚園」に通う二男の姿を見送りながら、どうすれば、親として子どもの心を強くするための効果的に対処できるか?

私自身が子育ての軸ができたことで、以前よりも穏やかに対応できたからだと思います。

その後も、オロオロとしながらもなんとか悪い方にはならずに、乗り越えてこれたと思っています。