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本当は怖い褒めコトバのリスクについて

本当は怖い褒めコトバのリスクについて

子どもは「できるだけ褒めて育てた方がいい」と、

多くの親は思っているかもしれません。

 

褒めるのが苦手なママにとっては、

「私って、子どもを褒められないなあ~」

 

と、嘆く声をきくこともあります。


ですが、その必要はまったくありません!

 

それどころか、安易なほめ言葉には、リスクがあるのです。

  

子どもへの関わり方で、”怒る”ということに対しては、否定的ですが、
”褒め言葉”についての危険性を指摘する人はあまりいませんよね。

子育ては”褒める”が基本が当たり前になっていて、


「わたしが子どもの時なんて全然褒められてないよ~。わたしも褒められたかったわあ~」

なんて、

「褒めコトバ」たっぷりな環境に育つ我が子を、羨ましく思う事はありませんか?

 

自分が褒められた経験があまりない親は、

自分の自尊心の低さは親に褒められなかったからだと思っている人が多い気がします。

だから子どもは褒めて育てたいのかもしれません。

 

あ、これ、私だった(笑)

「すごいすごい!」

「エライねえ~」
「良くできたねえ~」

しかし怒ることも褒めることも、子どもを親が思うように「操作」しようとしているという意味では同じ。

 

すなわち、

 

子どもが自分の本心から考えて、判断して行動を変えるのではなく、

親の意向に添って、親の判断基準の元に行動を変える、

 

と言う意味では同じ行為です。


褒めると叱るが同じ?

褒めると叱るが同じ?と聞くと、ちょっと驚くかもしれません。

ですが、どんなに素晴らしい「賞賛」も「評価」も、

子どもは自分が 自分以外のモノになる必要があると感じた時、心理的なリスクを生じます。


人は、自分以外の何者かにさせられそうなとき、

たとえ「賞」であっても、それは一種のコントロールとなり得ます。

 

それは、親の考える、良い・悪いの「評価軸」をインストールする事になるから。

 

そして、子どもは「親の評価軸」に沿って生きなければと思うようになります。

 

そのことは、子ども自身が自分らしく生きるための「自分の評価軸」の成長を阻害します。

 

すなわち、

他人軸で生きねばと、思うようになるのです。

  

他人軸で生きるということは、いつも誰かの評価を得たいと他人を軸に自分を生きること。


褒め言葉に隠されたリスクが、子どもの人生にこれほどの影響があると、思っていないかもしれません。

  

ですが、子どもにとって、親は時別な存在ですから、

親の賞賛のコトバは嬉しすぎて、

親の賞賛を得られるように、頑張ります。

 

ただ、これは、頑張れば結果が出る時期だけ。

 

そのうち、結果は出にくくなります。

 

結果が出なくなる時が正念場

褒められて育った子どもは、成長とともに葛藤が生じます。

親の賞賛が得られる自分でないことに、罪の意識を感じたり、自分に自信を無くしていくこともあります。


これは、

素直な子や、親子関係が親密な場合に、子どもを鋳型にはめてしまいがちになるので要注意です。


あからさまに親の「鋳型」を押し付けられた場合の方が、

子どもは反発したり、逃げたりできるかもしれません。

 

巧妙に仕掛けられた「鋳型」だと、長い月日をかけていつの間にかじわじわと侵食されるように自己を明け渡してしまい、

やる気がなくなったり、依存的な子どもになるリスクが高まります。

 

子どもの依存性を育てて、
自己規律力・自己評価力を育てていないことを、

  

ほとんどの親は、子どもが思春期になってから気づきます。


これらは、親は良かれと思ってやっている行為です。
   

なので、親は子どものやる気が急になくなってしまった時に、どうしてそうなったのかわかりません。

大人は感じないけれど、子どもにとっては大きい力を感じる場合があること。
 

心理的に弱い立場の人、子ども、生徒、患者さんは、力の差がある人からのちょっとした言葉に敏感であること、


親は子どもからとてつもなく愛されていることを自覚する必要があると思います。


褒めコトバは兄弟関係にも影響を与える  

たとえば、優秀な兄弟を持つ人など、

兄弟がほめられていたことで、自分の能力が足りないことを非難されていたように感じて、

深く傷ついていることがあります。

 

たとえ、弟を非難したり罰してるわけではないけれど、

兄を「評価する」ということは、目に見えない影響を与えます。

 

これも、ほめ言葉のリスクとなると、親業のゴードン博士は説いています。

ゴードン博士は、「アメとムチを使った子育てで、責任感や主体性など育たない」と、バッサリ

 

でも、なんか納得しませんか。

 

 

じゃあ、褒めるってダメなの?  

確かに、ほめると、子どもはとても喜びますよね。

そして、親から褒められた行動を、またやろうとします。

 

それは、親に褒められたいから。

 

でもそれが続かない、一時的なものになるとしたら、または本人を苦しめるリスクがあるとしたら、 

できるだけリスクの少ないほめ方をしたいですよね。


親だって、本当は子どもをご褒美で釣ったり、思うようにコントロールしたいわけじゃないと思うのです。

リスクの少ない褒め方は、評価やジャッジの言葉でなく、心からの感動や感情を伝える言葉です。

 

「嬉しいな~」

「助かったよ」 など

そして、もっとお勧めするのは、「受容」を表す言葉をつかうこと。さらに言うと、トータルで考えていく事です。


子どもの心は、24時間365日でのトータルの「関わられ方の積み重ね」で育ちます。


ほめるとか、ほめないとかの問題でなくて、「子どもの自己規律心を育てる視点」で考えていくと、親のスタンスも自然に整ってくると思います。

 


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