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「生きるのが辛い」と言われるツライ親子関係の脱却をめざして

Nさん 息子小1 学校に行きたくない本当の理由は話してくれない

「生きるのが辛い」と言われるツライ親子関係の脱却をめざして

Nさんは、親業に出会う前の息子との関係は「最悪」だったそうです。


小学校に入学した息子の宿題や寝る時間など、様々な事が気になり過干渉な私に反抗する息子…毎日親子で怒鳴り合い、ついには子供に「生きるのが辛い」「死にたい」と言われる様になりました。  


母が過干渉で、子は反発している感じです。話を聞いてるつもりですが、お母さんは、話をちゃんと聞いてくれないと言われます。

最近、学校に行きたくないというけど、本当の理由は話してくれないので、どうしたらいいのか困っています。以上、よろしくお願いします。

 

毎朝「学校に行きたくない」と登校を渋り、1時間目の授業が始まる頃にNさんが学校に送って行く事も度々あったそうです。悩んで色々と調べるうちにブログに辿り着き、藁をもつかむ思いで講座に申し込まれました。

 

講座の開講までに間があったので、まず親業の本を読まれました。


本を読んで、態度や話し方を変えると親子の関係が少し穏やかになったそうです。でも、登校渋りは変わらずに、根本解決には至らなかったようです。

 

そして、講座が始まりました。


講座では、本の内容を分かりやすく学べた事に加え、ロールプレイングを通して、他の受講生さんの話ややり取りの中での気づき等、本を読んでいるだけの時とは違う学びがたくさんあったようです。 


能動的な聞き方の実践で、子どもの心の扉が開く瞬間を体験!

 

一般講座の2回目の後で、能動的な聞き方の効果を実感できるできごとがありました。

 ◆状況 

直前に母のものにイタズラをして、怒られていた(初めてではない)

おそらく構って欲しいサインだったと思うが、その後、机の上にあった宿題のドリルのやり直しの印(先生がつけた)オレンジ色の付箋が取れてしまっていることに対して、母へ怒り出した。

 

◆実際の会話

 

子:このオレンジの紙を外したのは、お前だろ!謝れ!(強い口調で)

 

母:触ってないし、知らないよ。テープが弱くなって外れたんじゃない?

 

子:黙れ!お前がやったんだろ!うそつくな!謝れ!(怒鳴る)

 

母:お母さんはやってないよ。やってないのにそんなに強い口調で怒られたら悲しいよ。

 

子:仕方ないだろ!二人しかいないんだから、俺がやってないなら、お前だ。俺だったら、この状況なら謝る。だから、お前も謝れ!

 

(このような会話が30分続く・・・)

 

母:オレンジの紙が外れると、先生に怒られるから嫌なの?

 

子:怒られないかもしれないけど、紙を外すのはしてはいけないことだし。

 

母:怒られないかもしれないけど、紙を外す悪いことをしたのが、あなただと先生に思われるのが嫌なの?

 

子:・・・・・(怒りの感情は収まってきている様子)

 

母:連絡帳にオレンジの紙が外れてしまった。あなたが外したのではないと、書こうか?

 

子:そうして。でも、ボクも自分で言うけどね(怒りの感情はなくなる)

 

 

 

◆感想

はじめは、いきなり強い口調で怒りはじめたので、こちらもイラッとして、わたしメッセージのつもりで母の言い分を伝えようとしたが、上手くいかず、堂々巡りになってしまった。

次に、子どものサインだと考え、能動的な聞き方をしてみると、子どもが伝えたかったメッセージがわかり、状況が落ち着きました。

 そこまでに1時間もかかり、母が解決策を出しているので、決して上手くいった訳ではありませんが、最後には子どもの気持ちもわかり、解決できた初めての経験でした。

そして、翌日の朝、このことで子どもが受容されていると感じてくれたのか、わかりませんが、登校の準備が全く問題なくできました。

 登校前に仮面ライダーのオモチャで遊ぼうとしていたのですが、登校の時間になったので、「遊ぶのは帰ってからのお楽しみにしよう」との声掛けに、すんなり登校していきました。

登校しぶりは、母との関係に対するサインだったのかもしれないと思いました。

実践&実践で、日常が少しずつ変化

 その後、息子の態度が少しずつ変化していきました。日常の何気ない会話の中にも、常に能動的な聞き方を意識してみました。

 

◆状況①

日頃の問題のない状況で、息子が何気なく言った一言

 

◆実際の会話

 

子:みんないいなあ〜、もうお誕生日が来て、ケーキとか食べてる。僕は12月なんてイヤだ。

 

母:そうなんだ。みんなみたいに、お誕生日のお祝いがまだできていないのがイヤなんだ。

 

子:うん。あ、でも、12月だったらサンタさんからのプレゼントとお誕生日のプレゼントと一度にいっぱいもらえるね。お誕生日のプレゼントもクリスマスの時にもらおうかな。わあーなんか嬉しくなってきた。
 

◆状況②

入浴前に暴言やぐずりがあり、入浴準備をしなかった。昼に膝の後ろが汗でかぶれて掻いたため、ヒリヒリしていたようだ。

入浴のための片づけや準備などせず、母に言いがかり、泣く、「お母さん、そこに座って!」「黙れ!」などと言って動かない。

 

◆実際の会話

 

母:左膝のうしろが痛くて、お風呂でしみるかもしれないから、こわいのね。

 

子:うん。

 

母:大丈夫よ。そおっとお水をかけてあげるから。

 

子:じゃあ、お水をかけるのは、1秒だけね(その後、お風呂に入れました)

 

◆感想

日常の何気ないことですが、今までは子どものサインにうすうす気づきながら、子どもの言動にイライラしてしまい、怒ったり無理にさせたりしてしまい、親子喧嘩となり、親子ともヘトヘトでした。子どもからのサインをしっかり受け止め、能動的な聞き方をすることで、良い結果が得られることが実感できました。



 「学校に行きたくない」には子どもにとっての明確な理由があった  

講座を受講してから、息子さんの行き渋りはなくなったようですが、その後、再び「学校に行きたくない」と言ったことがありました。 


 

◆状況

 土日はおだやかに、楽しい休日を過ごしていたが、日曜日の夜から「学校に行きたくない」という。理由は「家であそびたいから」

 月曜日の朝、なかなか起きず「学校に行きたくない」という。理由は「眠いから」

朝食の席まで何とか連れて行き、食べながら、話を聞いてみました。

  

 

◆実際の会話

 

母:今朝は学校に行きたくないんだ。学校でお友達と何かあったの?

 

子:別にない

 

母:学校の勉強が難しくってイヤなの?

 

子:そんなことないけど・・・

 

母:(しばらく黙っている)

 

子:だってさあ、最近、中間休みがないもん

 

母:中間休みがなくて、遊べないからイヤなの?

 

子:中間休みは、ダンスの練習でずっとないもん

 

母:ダンスは好きって言ってたのに?

 

子:もういいや

 

母:中間休みにダンスの練習があって遊べないから、学校に行きたくないんやね。

 

子:(・・・)

 

母:(しばらく黙っている)

 

子:それにさあ、授業とか早く終わって色々早くしないといけないし、忙しいもん

 

母:そっかあ〜。運動会の練習で、中間休みがないし、早くしないといけないのが嫌で、学校に行きたくないんやね。

 

子:うん。

 

 会話はそれ以上進まず、息子は父に促されていやいやながら、なんとか登校班には間に合うようにいきました。

 

 

◆感想

 

学校に行きたくない理由が能動的な聞き方とロールプレイで学んだ子どもが考えている時に黙って待つという事で、「眠たい」でなく、「運動会の練習」が原因だとわかりました。

 

その日に担任の先生と話す機会があり、その事を伝えると、確かに中間休みは運動会のダンスの練習で、なくなっています、ということ。担任の先生が担当している運動会の種目練習の前は、授業を早く切り上げ行かなければならない事も多く、息子は他の子どもと比べて、準備や片づけが遅いので、早く!早く!と急かしていました、とのことでした。

 

 そこで、先生からの伝言「明日からはできるだけや早く!とせかさないようにすること」「ダンスをしている時の息子の顔はクラスで一番良い顔をしていること」を伝え、私からは「先生が運動会の係で忙しい時は、あなたが急いですることで先生を助けてあげて欲しい」、と伝えました。

 

 そしたら、翌日からは、「学校に行きたくない」と言わずに、また登校できるようになりました。

 

能動的な聞き方とで本当の子どもの想いがわかり、自分で解決、、、とまではできませんでしたが、それを元に担任の先生とお話ができ、能動的な聞き方でわかった学校に行きたくない理由と状況が合致していたので、スムースに解決に結びつけることができました。


能動的な聞き方で、自分の問題を自分で解決できるようにすることは難しいですが、これからも、意識して取り組んでいきたいと思います。

  

  親業を学んだことで、悲観することなく前向きに考えられるようになりました


受講の感想は以下の通りです。


親業を学んだ結果、我が家の変化は劇的なものでした。
あれだけ登校を渋っていた息子が、能動的な聞き方で親から受容されていると感じる事が出来ただけで、登校渋りが無くなり、毎日遅刻せずに登校出来るようになりました(講座の終わった今も変わらず登校できています)。
また、子供の行動を行動の四角形に整理することで過干渉も減り、子供の行動を否定するのではなく私メッセージを使うこと等により、親子の関係も良くなってきました。
 今では、親子共に笑顔の時間が増え、子供の困った行動が減りました。
まだまだ完璧!とはいかずイライラして親子でぶつかりることもありますが、親業を学んだことで、この先を悲観することなく、前向きに考えられるようになりました。
 引き続き、ご指導していただける事になり嬉しいです。
 
愛されおかんを目指して頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。親業に出会えて、浦入先生にご指導していただくことが出来て、本当に良かったです。

 

悩みつつ子育てを楽しめているような気がします 


受講して半年経ってからのお便りをいただきました

 受講してから半年。息子とは、細かく言うと色々ありますが、比較的穏やかな毎日です。
学校には楽しく通っていますが、朝が起きれなくて。。。
 
息子の問題だと、放っておいて遅刻したこともありますが、まだ毎日登校班にはギリギリです。ただ、起きる時間がおそくてバタバタしても登校班にはギリギリ間に合ってるので、今は、あまりうるさく言わずに様子を見ています。
 頭では、子どもの問題だと分かっていてもうるさく言ってしまい失敗することもよくあります。
先日は漢字の宿題があまりにも雑でついガミガミ言ってしまったのですが「ボクのノートにボクの宿題をボクが書いてるんだから、いいでしょ!お母さんのノートにボクが書いてるんだったら言われたら直すけど。」と、言われたり。。。
 わたしメッセージは、難しくて非難が入ってしまう事が多くて。。。
 そして、最近、自分がとても短期で怒りっぽくて、怒った後になかなか気持ちの切り替えが出来ないと感じていて(子供の方が上手にできてます)、そこを何とかしようと頑張っています。
 挙げていくとまだまだ課題はいっぱいですが、親業と出会う前の様な苦しさはなくて、悩みつつ子育てを楽しめているような気がします。
 先生に出会えて本当に良かったです。ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますm(__)m

自己実現講座を受講して、夫との関係も見直す


Nさんは、その後も親業の体得を目指して学びをつづけられました。自己実現講座を受講された後の感想です。


浦入先生
こんにちは。遅くなりましたが、自己実現のための人間関係講座、ありがとうございました。
毎回盛りだくさんで、とても充実していて楽しかったです。そして、先生のお人柄に引かれて来られる受講生の皆さんも素敵な方ばかりで、今週から講座が無いと思うと寂しいです。
親業は毎日の子供との関わりの中で欠かせないもの(出来ていませんがf(^^;)ですが、自己実現のための人間関係講座の内容は、「言わないという選択」もできるし、「言うことはハードルが高い」と感じることもあります。
でも、受講を決めた理由の一つがいつも不機嫌な主人とのコミュニケーションを何とかしたいということだったので、環境改善も含めて少しずつ頑張ってみたいと思います。
そして、子供はちゃんと学童に行ってました!
連絡帳に「迎えに行きます」と書いていたのに学童に持って行き忘れ、無理やり集団下校させられて半べそで私を待っていましたが(笑)
私の欲求や考えが子供の欲求に負けてブレないこと、私の欲求を満たすために子供を言葉で動かそうとしないで、私が機嫌良くそれに向かって動くようにする事など、ちょっと私の気持ちや行動が変わると子供の反応も変わってきた様な気がしています。
夫婦関係、親子関係ともまだまだ悩みはつきませんが受講前に比べると私の気持ちはとても軽くなっています。
本当にありがとうございました!

その後もずっと学びを続けているNさん。一進一退というところでしょうか。

もはや、Nさんの悩みになくてはならない「親業」となっているようですね。どんな時も応援しています。
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