友人の誘いで地元の親業フォーラムに参加して、親業は私の子育てのビジョンに通じるものがあると感じ、親業訓練一般講座を受講することにしました。
食事用の防水エプロンをつけるのを嫌がる息子に、わたしメッセージを言ってみました。
私 かいとがエプロンをしないで食べると、服が汚れてしまうからイヤだよ。
正直、私は息子がコトバの意味をそれほど理解できるとは思っていなかったので、受講生として宿題をこなす形式的なものでした。
息子の反応は・・・・
何かを考えている様子。戸惑いながら、しぶしぶという感じではありましたが、エプロンをつけて食事をしたので、私の嬉しい気持ちを伝えました。
私 服が汚れなくてよかった〜 ありがとう。
その後も、息子がエプロンを嫌がることはありましたが、私は諦めずにわたしメッセージで対応しました。すると、そのうち息子は自分からエプロンを催促するまでに変わっていきました。そして食後には、
子 これ、なかったらね〜。
汚れなくてよかったね〜。
ありがと〜
と、私をマネて言ってみたり。
この体験は私が思い込んでいた息子の理解力と実際のそれにはずれがある事に気づくきっかけになりました。今まで「言ってもムリ。言うだけムダ」と思っていたことでも「話せばわかるんだ」ということが、はっきりとわかりました。
毎週の講座の時間、私は息子を実家に預けて通っていました。最初は泣いていた息子も、次第に慣れてきて、好きなDVDを観て待つようになりました。
その日も、午前中、「お昼ご飯食べたら、おばあちゃんちでお留守番しててね」と話しました。すると息子は、私が実家からいなくなるのはイヤだというのです。
私は先週学んだ、勝負なし法をやってみることにしました。
私 ママは、お勉強の間、かいとがおばあちゃんと一緒にいてくれると安心なの。でもかいとはママがいないと寂しいんだね。どうしたらいいか、一緒に考えようか。
子 うん
私 ママが何か買って帰るとか
子 アイス、アイス!
私 ママがアイスを買って帰るのね。
子 アイス待ってる〜
私 この前はDVDを持って行ったね
子 いっぱい持ってく〜
私 アイスはこの前も食べたね。毎週アイスじゃかいとの身体が心配だよ。ママがいないときは、ずっとDVDというのもね・・・ほかに何かないかな・・・かいとの好きなオモチャをもっていくのは、どう?
子 電車!持ってく〜!
私 電車セットね、いいね!
DVDではなく、電車セットを持って行って、実家で留守番をすることで本当にイイか?息子に確認すると、OKの返事だったので、決定しました。
早速、電車セットを楽しそうに紙袋に入れる姿を見て、私も嬉しくなりました。実家ではもちろんのこと、孫と一緒に遊べるオモチャを探していた私の母までも大満足なすばらしい結果でした。それまでは、私の都合で淋しい思いをさせているのだから、息子が言うのならば、私にとってはあまり好ましくないアイスやDVDに頼るのも仕方ないかと思っていました。ですが、2歳児相手でも、話し合いをして「お互いが納得できる解決策」を決められる事がわかりました。しかも、息子は話し合いに協力的でした。これから、ドンドン活用したいと思います。
息子からお互いが納得できる解決策が!
車の中で、息子はタンバリンを叩いて大騒ぎです。「うるさい!」と叱ってしまえばタンバリンの音が鳴き声に変わるだけという場面でしたが、
私 かいとがタンバリンを叩いていると、音が気になって、運転に集中できなくて困るよ
子 ・・・小さくならイイ?
息子の方から息子にも私にも、お互いにとって良いと思われる方法を提案してきました。
私は、息子の成長と思いやるを感じて、温かな気持ちになれたのです。
受講後の私は、子育てで迷うことが少なくなりました。たとえ迷っても、自分で解決する力が身についてきています。息子の成長は、めざましく、時々、自分がそれに追いついていないと感じる事があります。だからこそ、もっと学んでいきたいと考えています。
(親業訓練協会発行 ヒューマンリレーションニュース2013冬号より)