高校生息子の「学校に行きたくない」に親はどうすべき?行き渋りへの対応を考える

高校生息子の「学校に行きたくない」に親はどうすべき?行き渋りへの対応を考える
高校生の息子が突然「学校に行きたくない」と言い出したら、親はどうしたらいいのでしょう?

実は、中学生までは「成績優秀」で手のかからなかった「自慢の子ども」が、高校に入学してしばらくしてから「学校に行きたくない」と言うケースは結構あるんですね。

成長と共に「まさか!」が起こってしまうのが「子育て」です。

 

でも、一つづつ紐解いていくと、ある共通点や改善、予防の方法も浮かび上がってきましたよ。

 

その場しのぎにならないために、親として、具体的にどう考え、どう対処し、将来に備えてどのように心構えをもっていくといいのか?

 

今回は「学校に行きたくない」と高校生の子どもが言いだした具体例を交えながら、親としての在り方、考え方、心構えと予防を考えます。

 

子どもに何が起こったのか?わからないから悩む 

男の子3人育てた私にとっても「学校に行きたくない」は、とても他人事ではありませんでした。

 

特に、息子の小学校時代の友人が「高校を留年して退学した」と聞いた時は心が痛みました。

 

退学した当時、息子は高2でしたが、とてもビックリしてショックを受けていたように感じました。なぜなら「ムチャクチャいい子でマジメで勉強好き」だったからです。


彼と息子は小学校5年生の同級生。とても成績がよくて、息子は彼がとても好きでした。

よく「○○君ってすごい賢いねん」「○○君は勉強が好きで好きで、お母さんからもう勉強したらだめだよって注意されるくらいやねんで〜」なんて、言っていました。休み時間も本を読んだり勉強していたそうで、よく、「〇〇君ってすごいなあ〜」と話していました。

 

そのぐらい「優秀」だった彼。ですが、中学3年生頃から徐々に、何事にもやる気がなくなっていたそうです。それでも内申点は良かったので、地域の進学率NO1のある進学校に入学しました。


しかし、高校に入学後、その学校での圧倒的な勉強量についていく気が起きず、ある時「学校に行きたくない」 と親に言ってみたそうです。すると、意外にあっさりと「休む」が通ったそうです。

「え?休んで良いんや」

息子によると、彼はその時「学校は意外と簡単に休むことができる!」と知ったそうです。

その後の彼はだんだんと学校に行くモチベーションが持てなくなり、3学期はほとんど通学しなかったそうです。

そして、留年が決定したと、息子は淡々と話してくれました。  

  

親の「ひとこと」に振り回される子どもたち 

さて、これを聞いてどう思いますか?

 

自分だったら、どうするか?高校生の子どもを持つ親なら、一度ぐらいは「学校に行きたくない」といつ言われるか不安になったり考えたりしたことがあるかもしれません。

 

本当に、とても他人事とは思えない問題かもしれませんね。

  

私も、息子たちから聞く「リアルな生々しい当事者の本音」に触れるたびに、親としてどう関わっていけばベストなのかなといつも考えていましたよ。

 

「学校へ行かなければいけない!」

  

彼の立場を考えるとき、今までひたすら辛い時も弱音を吐かずに真面目に頑張っていたんだろうなと思うと、私は胸がググッと苦しくなってしまいます。

 

「学校へ行かなくてもいい」

 

と親が言い出した時、どんな心境だったのでしょう?きっと、今までの世界がひっくり返るような「衝撃」だったと思います。

 

それまで信じてきたことや、教えられてきたことと全く違う世界を生きることに、彼の中でどんな葛藤があったんだろう。


それを「あっさりと覆す大人」(←彼らにはこうみえるかもしれない)

←あ、コレも私は彼と話していないので、個人的な創造なんですが…

とにかく、若い柔軟な力で、自らの力で立っていってほしいと願います。

 

親のコトバがどう響くかは親子の信頼関係によって変わる

さて、じゃあこの時、親がもっとしっかり

 

「学校へ行かなきゃダメだよ!」

 

そう諭していたら、もしかしたらこの子は不登校にならずに済んだのでしょうか?

 

本人は、親の対応に「若干驚いていた」そうですから、こころの迷いがあったと思います。


でも、親の意向に従っている時点で、自分の判断力が育っていないといえるかもしれませんし、頑張るのは「限界」だったかもしれません。

 

そして、今の不登校対策としては「学校には無理に行かなくてもいい」が主流になっていますよね。

 

学校に通う意味そのものが変わってきているのかもしれません。


ですが、別の受講生さんの子ども(中学2年)ですが、こんな例もあります。

 

その子は、ある日突然、学校に行かなくなりました。お母さんは実は、子どもの心についての専門職で、いわゆる支援のプロの方でした。彼女は驚きましたが、会社を休み、子どもへの言動に細心の注意を払いました。

 

彼女にとって仕事を休むことは、周りの方にも迷惑が掛かり、自分のキャリアにも影響がある可能性があります。ですが、今、そんなことを言っている場合ではありません。それまでの仕事中心の生活を見直し、子どもの心のケアをしようと、毎日、気を配っていたそうです。

 

しかし事態は一向に改善しませんでした。

 

が、ある日、子どもが 所属する部活の先生が家庭訪問にきて、、、

 

「何やってるんだ!」

 

と、一蹴!あっ気なく、登校再開(@_@)、、、、、

  

何が起こったんやろ?

お母さんビックリです。

 

これを聞いて「じゃあ、このケースも、同じようにしたらよかったんじゃないの?」と思うかもしれませんね。でも、それは、その通りではありません。

 

これは、この先生と子どもさんの「関係性」において、成り立ったことなのだと思うからです。

 

ここを踏まえずに「何やってるんだ!」と言っても、たとえ一時的に登校を再開しても、本質的な問題が解決していない限り、また、時を変えて、別の問題が起こってきたり、もっと大きな問題になったりする可能性だってあるんです。

 

そう考えると、今、休んでくれた方がいいかもしれない。

  

子育ては、何がベストな選択かなんて、本当にわからないわけです。

   

 一人ひとりが子どもの前にして「親のあり方」を考えていくこと 

「じゃあ、どうすればいいの?」

  

これが知りたいですよね。

 

どうすればいいのか、それぞれの親が、目の前の子どもや自分と向き合って、一生懸命考える必要があるのかもしれません。

 

親の対応が子どもにどう響くかは、今の親子関係がどの様なものかによって大きく変わってきます。


先程の「何やってるんだ!」ですが、

これは、顧問の先生とその子どもとの1対1の間で、「関係性」ができているからこそ、伝わったコトバと言えるでしょう。

この「関係性」とは、一方的なものではありません。親と子の双方が「信頼しあっている」必要があります。親や先生からの一方的な「信頼」ではないのです。

この時、子どもから問われているのは、子どもを一人の人として捉えているかという、親や大人の対応の姿そのものです。

  

どうするのか?

何て言うのか?

   

彼らはじっと観察しています。まさに、親としての私たちのあり方が問われているのです。

 

学校に行くか、行かないか、という 目に見える行動の問題だけでなく、 その原因になっているこころのエネルギーが低下しているとき、 それを見守っている親の関わり方がどうであるか?


これは親子関係や親の真価が問われる瞬間と言えます。

  

これは、全ての親子関係に通じる、親として誰もが一度は経験して乗り越えていかない問題なのではないでしょうか。

 

「あり方」というのは、一番に、親の言葉が「ウソ偽りがないか」「一人の人としてホンモノであるか」ということがあります。


「ホンモノ」というのは、わかりやすく言うと、心で思っている事と表面的な態度や言葉が「一致しているか」ということです。

 

講座でも何度もお伝えしていますが、彼らがみているのはココだけと思います。

 

テクニック的なものでは、太刀打ちできません。


それは、覚悟をしてください(笑)←笑つけてみた。

 

問題は起きる前に予防する方が簡単

さて、問題が大きくなってしまうと、親子共に相当なエネルギーを使います。もちろんそれは悪くない事だし、むしろ親子の成長にとって必要であり「大切な過程」かもしれません。

 

ですが、やっぱり避けられるのなら、避けた方がいいのではないかと思うのも事実。

 

 「避ける」というより「小さな問題のうちに本質的な問題を解決しておく」と言ったほうがいいかもしれません。つまり、高校生の学校が留年とか退学などの大きな問題になる前に、日頃から、親としてのあり方を見直しておく、ということです。

 

これは、日々の積み重ねです。

 

親子は 毎日「何らかのやり取り」すなわち「コミュニケーション」をしているわけですから、その時点で「わだかまり」「異変」「サイン」「シグナル」に気づいたら、適切に対応をしておくこと。


これで「親子の関係性」はよくなりますし、小さな問題は早期に解決できます。


こういうと、「日頃からコミュニケーションは出来ています」「よく話します」と言われる方も多いです。ですが、「日常会話」と「対話」では、その話の中身や深さが違います。

私たちは本当に伝えたいこと、聞いて欲しいこと「本心」「ホンネ」「本当の自分」をどれくらい相手に言えているでしょうか?
  •  わだかまりや
  •  戸惑い
  •  不安、
  •  ただ、言いたいだけのこと、
  •  ちゃんと、言うべきこと、

 ごっちゃになっていませんか?


ここの整理が甘いと、子どもには「雑音」にしか聞こえない事があるんですね。すなわち「伝わっていない」のですし、知らない間に関係性を壊してしまっています。

 

些細なやりとりの中でも、ちゃんと見極められて、伝えるコトバを選べると、その後の信頼関係や心の成長、責任感が変わってきます。 

  • 心の成長を阻んでいる関わり方をしていないか?
  • プライドやメンツを傷つけていないか?
  • やる気を殺いでいないか?
  • プレッシャーをかけすぎていないか?
  • 自分の人生を歩んでいる実感を持たせているか?
  • 親自身が、依存的に生きていないか?

 こんなことをチェックしてみてもいいんじゃないでしょうか?

 

ちなみに、

親業訓練では、親がやりがちな「コミュニケーションを妨げるおきまりの12の型」というチェックツールがあります。

 

おきまりの12の型

子どもが言いたいことを言えなくなる「コミュニケーションを妨げる障害となる言い方」です。例えば、子供が「学校行きたくない」と言ったとき、、、

 

1.命令・指示 「イヤでも行きなさいね」

2.注意・脅迫 「みんなと遊べなくなっちゃってもいいの?」

3.説教・訓戒 「人生にはね、やりたくなくてもやらなきゃいけないことがあるものよ」

4.解決の提案 「今日はもう早く寝て、明日先生に相談してみたら?」

5.講義 「学校に行きたくないっていうことは、勉強のやり方が間違っている場合が多いんだよね」

6.非難 「何言ってんの?甘えてるんじゃない?」

7.同意・賞賛 「じゃあ学校なんて行かなくていいんじゃない」

8.侮辱・悪口 「弱虫ね。見損なったわ」

9.解釈・分析 「テストの成績が悪かったからそんなこと言ってるんでしょ」

10.同情・なぐさめ 「まあ、かわいそうに」

11.質問・詰問 「なぜそんな事思ったの?いつから?いじめられてんの?」

12.ごまかし・注意をそらす 「まあまあ、お茶でも飲もうよ」

子どもの傷ついた心を癒し、行き渋り問題を本質的に改善していきたいのなら、

子どもの「心」に焦点を当てながら、自分の「心」にも焦点をあてて、あなた自身の血の通った言葉を見つけていくしかないと思います。

血の通ったあたたかい言葉が、子どもの心をジワジワと溶かしていくのだと思います。

そのために、親が「うわべの解決をしようとしない」こと。

そして、「親子関係」や「親のあり方」をもう一度「見直す機会ができた」と捉える姿勢も大切かなと思います。

受講例についてはこちらを参考にしてください