子どもが学校に通っていると、気になるのが個人懇談や三者面談です。
個人懇談の悩みで一番多いのは、 我が子の学校での様子を先生から「初めて」明かされたことに対するショックだと思います。
子どもが大人しいタイプの時、先生に「おたくの子どもさんは〇〇が気になるんですが…」なんてことを言われた時も、けっこう驚きますよね。
他には「△△が気になります」「▽▽は、どうですか?」など、ちょっとした言い方でも、お母さんは「先生の意図」をくみ取り、子どもにどう対応したらいいのか悶々とするのです。
また「●●君との仲は、最近どうですか?」なんて、友達との人間関係がこじれている(?)と思われるようなことを言われた場合なども、かなり焦ります。
個人懇談ではじめて明かされる衝撃の事実にショック!
どう扱っていいのか、気持ちの持ち方がわからずにとても困るようです。
こんな時、まずは、慌てずに 落ち着いて先生の話をよ〜く聞くことをお勧めします。
個人懇談では、先生によって捉え方が違います。評価の対象が先生によって違うのです。
当たり前ですけど、先生も人間です。先生によっては、ただの日常の報告事項の一つとして話す場合、直近の出来事で話す場合もあるように感じました。
例えば、「3日間のことですが、○○君とつつき合いをしていました」とか。
こう言われると、一瞬焦ってしまうかもしれませんが、ここは冷静になって考えてみてください。
「ただ、つつき合いをしていた」だけなのです。
そしたら、「どーでもいいやん」「ただの報告だ」「つつき合いなんて、茶飯事やん」ってこともあるのです。
先生の話は「事実」なのですが、個人懇談の前日や前々日の話しが多かったようにも感じました。なので、私は先生が言いたいコトは何なのか?、次のポイントをおさえながら聞くことにしました。
焦らずに、ここを、よーく聞いてみてくださいね。
焦らずにじっくりと話を聞くのがベストだと思います。できれば、先生の意図するところや言いたいことを確認しながら聞く聞き方(親業の聞き方)がおすすめです。
学校では子ども同士の人間関係があります。まずは「何をしたか?」「何を言ったか?」と「事実」だけを客観的に見極めながら聞くと、案外、あわてなくて済むこともあります。
先生の話から見える世界観・教育観を感じる
もし、子どもの勉強や学習態度・交友関係で、深刻なことがあれば、先生の話をじっくりと聴くことによってわかります。
先生のコトバには、先生の考え方や人生観、教育論、価値観が反映されています。私は、どの先生の話を聞いても、
を見極めて、冷静に問題を捉えながら聞くことを意識していました。
お陰で、個人懇談も比較的穏やかに臨むことができましたし、何と言っても、子どもを不要に責めずに済んだので、とても助かりました。
先生の言葉が客観的に捉えられると、先生の教育観が見えてきます。どの先生もとても熱心に関わってくれていることがわかりますから、個人懇談はとても楽しくなりました。
そして、親と先生が話ができる関係ができると、子どもの教育にとって、これほど頼りになる存在はないと感じます。
先生へ何か言いたいことがある時
先生との信頼関係を繋ぎたい時、あなた自身が先生に対して、何か気になることがあれば、それを素直に言うことも大切だと思います。
先生に対するものの「言い方」はとっても大切です。言い方によっては「忠告」「文句」「クレーム」に聞こえることがあるからです。「なぜ〜〜なのですか?」などという言い方だと、どうしても非難がましくなってしまったり、責めたと感じられがちです。
原則としては、「良い」とか「悪い」とかの「評価」でなく、事実と自分の主観だけ語ることがおススメです。
この言い方だと、そのあとの話しの流れがまるで違いますよ。
コトバには、その人の見方やモノの考え方が滲み出ます。
「評価」や「ジャッジ」を感じさせない言い方 を知っていると、安心ですね。その上であなたのモヤモヤした思いも、キチンと吐き出し伝えることで、先生ともいい関係をつくることができます。
私は、小学校の先生とはいつも仲良くしていました。そして、不安があれば、真っ先に相談していました。先生は、何と言っても、毎日いちばん近くで我が子を見ているのです。
なので、そこは先生の懐に入る感覚で、率直なコミュニケションを心がけていました。先生の人間性がなんとなくわかると、子どもの様子も気をつけてみていられます。そして、気になる事があった時は、子どもにとって本当に良い方法を、親と先生とが一緒に考えることができた様な気がします。
先生は問題を先回りして報告するのが仕事だから
ちょっと注意が必要だと思うのは、先生の保護者への報告事項についてです。
これは、今の時代、発達の遅れなどを事前に検査などして調べておく方がいいこともあり、あらゆることをあらゆるケースを想定して報告されるのだと思います。
ですが、例えばこんなこともありました。
こんなことを言われると、ダメ出しされたように感じてしまいませんか?
「こんなことがあったの??」
「大丈夫?」
「ダメよー」
など、心配な行動を止めさせなくちゃって、何とかしなくっちゃって、思う方が多いのです。そうすると「心配されている子」と言うレッテルを子どもに貼ってしまうことになります。
でもね、よーーく聞いてみてください。
困っているのは誰???
えっつ?
誰もいない?
ということも、意外と多いのです。なので、これは先生からの「ちょっとしたお知らせレベル」だと考えてみられるといいのかなと思います。
先生の話をしっかりと聞くと「子どもの気になる行動」とは何かがわかります。この場合、
「いじめられた子を話している」、
「思ったことを言う」
とまあ、これまた、他愛のない些細な行動だ、ということもあります。 これも、捉え方は人それぞれでしょうが、先生の話は、事実の報告を見極めた後は、大騒ぎしなくてもよいかと思うのが、私の見解です。
些細なことを大きく捉えると、かえって意識しすぎたり、大人の価値観を押し付けたり、子どもの力を奪うことになり兼ねません。
第一、心配のタネなんて、なくすことは不可能です。
ここんとこは、慌てずに、モヤモヤしたときは一度、
すなわち、重要度をしっかりと見極めて下さいね。
正解はありませんが、正解がないからこそ、ここは、あなた自身が子どものこころを感じながら、自分で考え、判断することが大事になります。
子育てでは、あなた自身の人としてのあり方が求められます。
先生は、学校のあらゆることを親に報告するのが仕事になっています。いいことも、よくないことも、昔は学校内で収められたようなことも、親に報告します。昔のように「先生から報告されるほどの事」でなくても「些細な事」も報告されるのです。
なので、そういう視点も持ちながら、ぶっちゃけ話ができる関係ができていると、案外あわてなくても済むのかなって思います。
先生と親は役割が違う
さて、色々と書きましたが、わたしが個人懇談の時によく思っていたことは、先生と親は、「子どもに対する役割が違う」ということです。
どちらも、子どもの成長を支える「車の両輪」のような存在になれたら、お互いの機能が十分に生かされて、子どもの成長がより促されると思います。
先生は
子どもを集団の中で鍛え、
学習や規律、
友達関係を指導する人。
親は、
家庭内で子どもの内面を支え、
元気にして、
学校へ送り出す人。
違う目線で、違う立場で、子どもの成長を共に応援できると、こんなに心強いことはありません。「子どもの成長を、こんなに親身になって考えてくれる人って他にいないな〜」と思うと、ムッチャ、ありがく感じました。
実際に、先生とそんな関係を築けた時、子どもはのびのびと出来て情緒が落ち着いたように感じました。
もし、子どもと先生の相性が悪いなあと感じる場合も、慌てることはありません。家で母親がしっかりとメンタルをサポートできると、学校での集団生活は、案外するりと乗り越えられますよん。
自分で対処法を編み出します(笑)←(笑)つけてみた
先生が、多少個性的(?)でも、子どもの心のエネルギーが満たされていると、それも全部、肥やしにできるほど子どもはたくましく成長する力があると感じました。
そして、私は、大切だと思うのは、先生も親も欠点のある一人の人間だということです。
先生に対しては完璧を求めすぎずに、まずはしっかりとあなたがコミュニケーション能力を磨いて、できるだけ、いい関係を築いてください〜
生徒指導の方法論で、多少の食い違いが出ても、その先の目的はきっと同じはずなのです!
先生にしつけを期待していないか?
子どもも親も、小学校の時ほど影響を受けなくなると思います。個人懇談も、小学校時代は親と先生の一対一でしたが、中学校では子どもを入れた三者面談ですよね。この時は、子どもの「学校で先生に接する顔」が見れて、それはそれで新鮮でした(笑)
懇談の内容は高校進学についてが中心になります。
先生によっては話しに「偏り」があると感じました。私は、先生と息子たちのやりとりを感じながら、彼らの学校生活に想いを馳せておりました。(この子も大変だなって)
高校となると、先生はさらに個性的になった気がします(笑)
私は、子どもの担任の先生を大切にして悪口は言わない主義でしたが、先生に期待し過ぎることもしませんでした。先生によって、子どもの人生が左右されるなんて、まっぴらゴメンですし、こんなに大切なコトを、他人任せにしたくありませんでした。
学校では、必ず理不尽なことがあるでしょう。
完全に平等なんてありえませんから、理不尽なことが多少あっても、それはある程度は致し方ないと思います。
だから、子どもにも、毎日モヤモヤがたくさん起こると思います。
私も、子どもの先生からの「冷遇」を目の当たりにするとき、イライラすることはありましたが、ここで、発想を逆転することに努めました。
でも、子どもはすばらしい能力を持っていますから、毎日、家で、親が適度な距離感で見守ることで、子どもは自らたくましく強く成長していきます。
なので、どんな先生にも負けないよう、子どものココロのエネルギーを満たしておくことに注力しました!
母親ほど、子どもに影響を与える人はいません。子どもの情緒が安定していると、どんな学校でも先生でも友達でも、「こどものココロを磨く大切な学び」に変えることができます♪
我が家の息子たちは、お陰で、思春期に入るころには、友達や先生にも、たとえ理不尽なことがあっても、冷静に対処できる(適度にスルー出来る)かなりたくましいココロに育ちましたよ。
子どもは、色んな先生から、色んなことを学んでいました。
中には、苦手?と思える先生もいた事も事実ですが、今ではすべてが彼の人生にとっての経験となり、彩りになっていると感じます。