うちは男の子を三人授かったんですけど、みんな中学生時代は、卓球部に所属していました。
長男が卓球を選ぶと、次男、三男も続いて卓球をはじめました。私も夫も卓球をしないのに、面白いなあ〜、お兄ちゃんってやっぱり影響力が強いなあって、しみじみと思いましたよ。
で、以前、卓球部の顧問の先生から、こんなことを言われたことがあります。
「外圧に強くて、今どき珍しいほどですね。それも3兄弟とも。」
とにかく前向きで、試合の外圧にも負けない
負けても言い訳しない
不正なことへも毅然と対処できる、、、
先生曰く、メンタルの弱さが目立つ今どきの子どもの中では、珍しい存在とのこと。
先生は、コトバを選びながらも、うちの子どもたちのメンタルの強さについて、しっかり言及してくれはりました。安定感が他の子とは違うんだそうです。それで「個性は違えど、3兄弟とも同じ空気感を持っている」、、、だそうです。
ちなみに、この先生は決してお世辞がうまい先生ではなく、どちらかと言うと「ヨイショ」しない、口下手な先生でした。
でも、ハートの温かさを感じる先生です。
だからこそ、だからこそ、
ムッチャうれしい〜
小躍りしたくなるくらいなニンマリ感で学校を後にしましたよ(笑)
だって、この「外圧」に強くなる、すなわちメンタルを強く育てることことこそ「おかん」として私が狙っていた、子育てだったんですから。
最強のメンタルを育てるにはどうしたらいいか?
メンタルが強く育つ母の条件
私は、ハートの強さ、メンタルの強さは、母親の育て方によって大きく変わると思っています。母親のコトバが子どもに与える本当の影響
○○しなくちゃ〜ダメ
○○しなくっちゃ認められない〜
という、「外圧の妄想」が迫ってくるのです‼
人は成長すると、だんだん自我が目覚め、自分の考えや価値基準を持つようになります。すると、母の評価の基準に沿えなくなる。その時に葛藤を味わい苦しくなります。
誰もが自分の価値基準に従って生きたくなるからです。
ここで、無事にバ〜ンと母親が押しつける(押しつけているつもりはないかもしれないけれど)「評価の基準」に反抗出来て自分を確立できればいいのですが、
中にはずっと縛られて生きている人もいますし、そんな人は、自分の基準が育ちにくいので、いつも他人の目が気になります。
なぜ、こんな断定的な書き方をするかというと、これは私の事だから。。
自分の心の声が叫んでいるのに、抗えずに、心が縛られているような感覚になっていくと、本当にツラくてメンタルの不調に繋がっていくと思います。
「親業」を知ったとき、目からウロコ!だったのはと思いました。
これがあれば、私が育ってきたような経験を排除する環境ができる!と思ったのです。
日常会話の中に潜む外圧をできるだけ排除する
家庭での会話の中に、どれほど子どもに「プレッシャー」をあたえるコトバが潜んでいるか?
やっつけるメッセージは、子供の中で発達しつつある自分の考え方を破壊するような影響を与える。自分を非難するメッセージで攻撃された子供は、自分がよくない、悪い、無価値、怠け者、思慮がない、思いやりがない、ばか、無力、他人に認めてもらえないなどと考えるようになる。やっつけるメッセージによって、子供時代に形成された評価の低い自己概念は生涯を通じてその子にハンディキャップを負わせる種をまくようなものだ。このようにして、親は、毎日毎日、子供の自我、自尊心を壊すことに手をかしている。こういう毎日送られてくるメッセージは、岩の上に落ちる水滴のごとく、次第に目に見えない破壊的影響を子どもに残していく(「親業」5章子どもが受け入れる話し方−相手に考えさせるより抜粋)
揺るがぬ自分軸が育つ、親のわたしメッセージ親の評価のモノサシをインストールしない
親のモノサシを子どもに押し付けない
親自身の価値基準が子どもに知らない間にインストールされて、そのことが子どもを苦しめるという事実。
親業では、子どもへの「しつけ・規律」を教えるために、「わたしメッセージ」という特別な言い方を使います。この言い方をすれば、子どもに親の考えをインストールする悪影響を最小限にできると思いました。
この言い方をすると、親の価値基準、親のモノサシを子どもに押しつけるリスクを減らせることです。
子どもの行動を、「正しい」とか「悪い」とか評価の言葉を使いがちですが、それは母親が持っている「評価の基準」を、子どもに無意識にインストールして受け継かせてしまう可能性が高いです。それを防ぐことができるのです。
自分のアイデンティティが育ちやすいし、それに自分の考えや価値観を大切にして生きて当たり前だという感覚も育ったのではないかと思いました。
確固としたアイデンティティが育つ
この、子どもの中に母親の評価の基準や価値の枠組みが入ってしまうのを減らすことができることは、私的には、親業を学ぶ一番の効果だと思っています!
「お母さんの感じ方」と前置きすることで、子どもとの間に一線を画すことができるから。
結果、子どもは親に縛られず、自分の価値観を持つ自由が与えられます。
そして、自由が与えられるということは、選択の自由があるってことで、当然、選択をした「責任」についても考えるようになります。
こういうことが、生活の中で繰り返されるので、「自分軸」を確立しやすくなります。というよりも、「自分軸」しかない(笑)
自分が自分であることに、何の疑いもない子どもとして育ったかなと思います。
この、わたしメッセージの効果は計り知れません。
ゴードン博士のわたしメッセージは今やコーチング等にも欠かせない言い方ですが、徹底的に上から目線でない言い方は本家本元であるゴードンメゾットが素晴らしいと思います。
親がわたしメッセージを使うと子どもは「違っていい」を当たり前に意識できる人になる
親が「わたしメッセージ」を言いながらの環境で育つと、子どもは自然に当たり前に自己を確立します。そして、自分と相手とが違うことが自然にシックリと矛盾なく存在できます。
すると、大切な人を傷つけたり、自分を傷つけたりすることが少なくなると思います。違うままでいいからです。
私にも、なんとかやってこられたことが、そして、子どもとの時間が超楽しくなったことが、私が自信を持ってお勧めできる理由です!